プロポリスはミツバチが木の樹液をもとに作る巣の補強材です。
天然のものなので、プロポリスの品質は商品によって異なります。
この記事では、プロポリスの品質の違いや選ぶ際のポイントについてご紹介します。
プロポリスは産地によって品質が違います。
産地が異なれば、原料になっている起源植物も変わるので、プロポリスの成分に違いが出てきます。
たとえば、中国やヨーロッパ産のプロポリスは、主にポプラという落葉広葉樹の樹液から作られます。
一方、温暖な気候のブラジル産のプロポリスは、ユーカリやアレクリンという木の樹液から作られます。
ポプラから作られたプロポリスにはフラボノイドが豊富に含まれていますが、アレクリンから作られたプロポリスには桂皮酸誘導体という成分も含まれています。
普通のプロポリスは暗褐色をしていますが、ブラジル産のアレクリン由来のプロポリスは緑色です。
アレクリンの量が多いほど緑が強くなり、グリーンプロポリスと呼ばれて重宝されています。
また、同じくブラジル産のプロポリスでは、赤い樹液を出す木から作られた、赤色のプロポリスも存在します。
いずれも普通のプロポリスより生産量が少なく、高値で取引されています。
採取されたプロポリスは、抽出されてはじめて原液として利用できるようになります。
この抽出方法によっても、プロポリス原液の品質は異なってきます。
一番オーソドックスな抽出法はアルコールを使った抽出法で、フラボノイドなど非水溶性の成分を抽出するのに適しています。
他にも、アミノ酸や酵素を取り出すのに適している水抽出法や、界面活性剤を用いたミセル化抽出、液化二酸化炭素を用いた超臨界抽出法などがあります。
抽出方法によって成分や風味が異なりますが、それぞれ長所短所があるため、どの抽出方法が一番良いのか一概に決めることはできません。
プロポリスは天然のもので、産地や原料、色などによって品質を区別することができます。
また、抽出方法によっても商品に差が生まれます。
品質と値段は一致しないこともあるので、ただ高価なプロポリスを選ぶのではなく、しっかりとその品質を確認しましょう。