プロポリスは菌に対抗する作用があり、「天然の抗生物質」と呼ばれています。
ですが、実際のところ、プロポリスの抗菌・殺菌作用はどのようなものなのでしょうか?この記事では、実際の実験結果を元に、プロポリスの作用についてご紹介します。
プロポリスは、ミツバチが巣の防衛力を上げるために作る樹脂状の物質です。
プロポリスの原料は植物の樹液や新芽、花粉などです。
原料の植物自体に薬効成分があるものは特にプロポリスの効果も高くなるといわれています。
ミツバチはプロポリスを巣に塗って隙間を埋めることにより、外敵の侵入や巣の保温に役立てています。
さらに、プロポリスには強い抗菌作用があるので、巣内部の温度が高く不衛生になりがちな環境でも、バクテリアや雑菌の繁殖を防いでくれるのです。
プロポリスの抗菌性を試すため、水分が多く腐りやすいニンジンの煮物にプロポリスを添加すると、カビが生えるかどうか実験したデータがあります。
実験を行ったのは梅雨の時期で、プロポリスなしのニンジンは6日目ころからカビが生え始めたのに対し、プロポリスを数滴垂らしたニンジンは10日たっても変化なし。
古代社会でミイラづくりの際の防腐剤として使われていたのも納得できますね。
プロポリスの抗菌作用によって、菌が原因の病菌の予防や改善にも役立てることができます。
病気の一例としてよく挙げられる風邪の原因は細菌やウイルスです。
風邪の原因菌やウイルスの数は非常に多く、一度治っても何度も発症することがあります。
プロポリスの抗菌作用は、風邪の原因菌やウイルスに対しても効果があります。
プロポリスを摂取して内側から免疫力を高めたり、うがいとして使って喉に入った菌を殺菌したりすることで、風邪を予防することができます。
毎年寒くなると猛威を振るうインフルエンザも、ウイルスが原因で引き起こされる感染症の一種です。
プロポリスはインフルエンザウイルスにも効果があることが、マウスを使った実験でわかっています。
この実験では、インフルエンザに感染したマウスにブラジル産プロポリスを与えたところ、抗ウイルス作用が見られたということです。
子供から大人まで多くの人が悩んでいる虫歯は、実は菌が原因です。
口の中に住んでいるミュータンス菌という菌が、歯に付着した食べかすをエサに酸を作って歯を溶かすことで虫歯になります。
プロポリスの抗菌作用で虫歯菌の活動を抑制することができます。
虫歯予防にはプロポリスを配合した歯磨きやマウスウォッシュなどが便利です。
プロポリスは非常に強い抗菌・殺菌作用を持っていて、風邪やインフルエンザ、虫歯などの菌が原因の病気予防に効果が期待できます。
実際に、身近な菌やウイルスに対しても抗菌作用を発揮することが実験からわかっています。
そんなに強い力を持っていながら、天然由来のものであるプロポリス。
毎日の健康管理にぜひ利用してみると良いでしょう。